ここではアニメ映画「この世界の片隅に」の登場人物、ヒサオについて
ネタバレしています。

ネタバレしたくない方はご注意ください。

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ヒサオの立ち位置

ヒサオは径子の息子です。

径子は黒村時計店の若旦那と恋し、その間に二人の子供を授かりました。

それがヒサオと晴美です。

ヒサオが兄で晴美が妹です。

径子の旦那である黒村時計店の若旦那は体が弱く、そのおかげで
徴兵は逃れました。

しかし早くに亡くなってしまいます。

旦那が亡くなったことを期に、径子の気丈な性格も
災いして黒村の両親と不仲になってしまいます。

作中では径子が時計の修理を頼まれるシーンが
さりげなくあります。

時計が直せることから、旦那の仕事を手伝ったり
していたのかもしれません。

それが黒村の両親にはでしゃばった嫁だと思われたのかもしれませんね。

旦那が亡くなったあと、店をどうするかでいろいろあったようで

ヒサオは後継ぎのために、黒村の両親に引き取られます。
そして径子はヒサオと一緒に暮らすことができなくなってしまいました。

作中で径子が晴美だけを連れて北條家に帰ってきたのは
このような経緯があってのことです。

その後建物疎開で店もなくなり、ヒサオは下関へ引っ越します。

ちなみに防空壕を作ったときの背比べの柱は建物疎開で壊された

時計店のもの。

柱には時計店の若旦那の名前も刻まれており

「キンヤ」というそうです。

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径子はヒサオに会えないわけではない

作中では、空襲が本格化したあとに
晴美を疎開させるために下関へ向かおうとする展開があります。

このことから、縁切りを言い渡されたわけではなく
径子はヒサオに会うことは許されているようです。

周作もすずに
「いつか合わしたる」と言っているため
北條家との縁も切れてはいない様子。

サンは向こうも悪気があったわけではないと言っています。

ヒサオにしてみれば父を失い、実の母とまで
自由に会えないのはさみしいことこの上ないでしょう。

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ネタバレ注意!作中でのヒサオに描写

「この世界の片隅に」本編中にヒサオが登場することはありません。
あくまで名前だけでの登場です。

最初に名前が挙がるのはすずが晴美と丘の上から軍艦を見たとき。

晴美が非常に軍艦に詳しいという描写があります。

晴美が言うにはお兄さんに教えてもらったとのこと。

すずは兄というのが周作のことだと勘違いします。

しかし周作に聞くと

「「ひー坊」じゃ」

と答えます。

そこですずは晴美には実の兄がいることを知るのですが
この時点ではどうして兄妹一緒にいないのかは謎のまま。

周作がヒサオを「ひー坊」と呼ぶことから

まだヒサオが「坊」、つまり子供であることがわかります。

次に名前が挙がるのは前述の径子と黒村時計店の店主のこと
ヒサオが後継ぎとして取られたことを義母のサンから
すずが聞かされるとき。

すずは自分が北條家のことを何も知らなかったと

痛感するシーンです。

以上、ネタバレを含みましたがヒサオが登場するシーンの

全てです。

名ばかりとはいえ、かなり少ない描写ですね。

しかし本編中以外で、ヒサオらしき人物が
描写されているシーンがあります。

それがエンドロール。

スタッフの名前が流れるアレですね。

そこには船を浮かべて遊ぶ少年の姿が描かれています。
初見は義足のおじいさんばかりに気を取られがちですけどね。

はっきりと明言されてはいませんが、おそらくその少年が
晴美の兄、ヒサオと考えて間違いないと思います。

船が好きだから軍艦にも詳しかった、というところでしょう。

原作では言われてませんが
映画では「軍艦好きのひー坊」と補足されてます。

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ヒサオの人物像を考察する

ここから先は私の勝手な想像です。

ヒサオがどんな少年なのかを考察します。

まず年齢。

作中では晴美が小学校に入る描写がわずかながらあります。

このことから、ヒサオは小学生だと思われます。
しかし、年が離れているとしたら中学生までは
許容範囲ではないかと推測します。

なにせ軍艦に詳しいようですからね。

次にヒサオの性格ですが、これは妹、晴美の正確から
推測します。

晴美の性格は母、径子に似ているとはいえません。

径子のように活発できびきびしているというよりも
穏やかで心配症という印象があります。

すずのあやとりの紐をねだったり
小学校に上がるのを不安に思うシーンがそう私に思わせます。

ちょっとだけ描かれた父親の姿が優しそうだったことも一因ですね。

このことから、ヒサオは母、径子に性格が似ていると
私は考えます。

もちろん兄妹そろって父親似の性格の可能性もありますが
「この世界の片隅に」は創作物ですから、作者は
性格を母親似に設定するのではないかと想像します。

そういうわけでヒサオは小学校中学年から中学生くらいの
きびきびした少年だと考察します。

晴美に得意げに軍艦の名前を教える姿が想像できますね。

映画では省略されましたが原作では小学校に上がる晴美に自分が使っていた

教科書を送ってきた描写があります。

径子に似て、面倒見もよかったのかもしれません。

テレビドラマ版のヒサオはどうなる!?

7月よりTBS系列で連続テレビドラマ化が決定している

「この世界の片隅に」。

私の予想ですと、ドラマではヒサオについてもっと
掘り下げた描写がされると思われます。

なぜなら映画と違いドラマは圧倒的に尺が長いからです。

原作や映画を補完するかたちでヒサオが描かれることでしょう。

おそらく子役を起用して姿も描かれるはず。

だとしたらどんな子役がヒサオを演じるのか

気になるところですね。