寒い季節、手軽に食べられるコンビニのおでんはおいしいですよね。

でも、コンビニのおでんは危険だという情報がたくさんあります。

コンビニおでんで検索するとこのありさまです。

2018年の9月の検索結果ですね。

人によっては検索結果が違うとおもいますが、上位に来ていることがあるのではないでしょうか?

たしかに、蓋が空いたままつゆに浸かっているおでんを見るとなんとなく衛生上よくない気もしてきます。

はたしてコンビニのおでんは危険なのでしょうか。

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コンビニおでんが危険というのは本当?ウワサのはじまりは?

コンビニのおでんが危険という話の発端はBJ(ビジネスジャーナル)というサイトのようですね。

一番トップに表示されます。

内容を要約すると、

「通常のおでんは長時間つゆに浸かると型崩れしてしまうが、コンビニおでんは型崩れしない。
それは添加物をたくさん使っているから、その分おでん種が水分を吸わない。
おでんのつゆも鰹節はほとんどつかっておらず、添加物によっておいしい味を出している。
店内に広がるおでんのいい香りはつゆに含まれるカツオ節エキスのにおいによるものである」

というかんじです。

そしてこの記事は以下のように締めくくられています。

このように、添加物が気になる人にとって、コンビニおでんは食べてはいけない食品の最右翼です。

引用元:https://biz-journal.jp/2015/11/post_12308.html

つまり添加物が気にならない人にとっては食べてもいい、ということのようです。

それは人によっては危険!と言えば危険ですが、気にしない人にとっては程度の低い危険ということでしょうか?

はたして人体に悪影響はないのでしょうか?

今度はコンビニおでんに含まれる添加物について調べます。

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コンビニおでんが危険というのは本当?添加物の量は?

コンビニのおでんに使用されている添加物は以下のものです。

肉類に使用

亜硝酸ナトリウム

練り物に使用

リン酸塩、保存料(ソルビン酸)、着色料、調味料(アミノ酸)

おでんつゆに使用

アミノ酸(たんぱく加水分解物)

酵母エキス

それぞれの添加物について調べてみます。

アミノ酸

食品添加物としてのアミノ酸はアミノ酸系うま味調味料と言われます。

天然のアミノ酸として有名なのが昆布です。

昆布はまさにおでんのダシとして使用されます。

昆布のうまみ成分の正体は「グルタミン酸ナトリウム」。

しかし問題なのは、コンビニおでんのダシは直接昆布から抽出しているわけではないということです。

家庭でおでんを作る場合、前日の夜から昆布を水に浸けてダシを抽出することもできますが、忙しいコンビニでそんなことをやっている時間はありません。

つまり「味の素」のような化学調味料なのです。

そして日本で使用されるグルタミン酸ナトリウムは主に中国といった海外からの輸入です。

アミノ酸の持つ危険性

1回の食事で1.5gから12g以上を摂取すると体がだるく感じられたり、圧迫感、手足のしびれといった症状がでる可能性があります。

1.5gから12gというとかなり幅があり、個人差がありますよね。

もしかしたら実際に昆布や、お菓子として有名な酢昆布を食べすぎて気分が悪くなった人もいるかもしれません。

アミノ酸はかなり多くの種類の加工食品に含まれており、コンビニおでんだけが特に危険というわけではありません。

アミノ酸が含まれているからコンビニおでんが危険だと言い始めたら、ほとんどの加工食品が危険ということになるでしょう。

これは加工食品全体の問題です。

また、グルタミン酸は250℃以上の温度になると、発がん性物質を生成します。

おでんの場合、油を使用して揚げるわけではないので、250℃以上になることはありません。

発がん性は大丈夫そうです。

アミノ酸の化合物であるたんぱく加水分解物

たんぱく加水分解物という調味料は、アミノ酸をであるグルタミン酸ナトリウムを主とした化合物です。

アミノ酸にはさまざまな種類があり、有機酸系と核酸系がありますが、たんぱく加水分解物として使われるのは以下のものです。

核酸系

イノシン酸ナトリウム
グアニル酸ナトリウム

有機酸系

コハク酸ナトリウム

ほとんどの場合、食品添加物のアミノ酸と言えばたんぱく加水分解物のことを指しています。

これはかなり多くの加工食品に含まれていますね。

お惣菜にも調味料(アミノ酸)などと表記されていたりします。

酵母エキス

厳密には食品添加物ではなく食品に分類されます。

酵母といえば体にいいイメージがありますが、酵母エキスは少し違います。

酵母エキスはその名のとおり、酵母から抽出したエキスです。

そのため、酵母本来の高い栄養価はありません。

また、ビール製造の廃棄物として出た酵母のカスから抽出する事が多く、酵母本来のうまみ成分は不足しています。

そのため現在はエキスを抽出するために人工的に培養した酵母を加工しています。

化学物質から生成されるものではないため食品という扱いのようですね。

生成過程で水酸化ナトリウムや塩酸といった薬品が使用されており、問題視されることもありますが、コンビニおでんのダシに限らず様々な食品に使用されているので、特別コンビニおでんばかりが危険とはいえません。

酵母アレルギー

非常に稀ですが、酵母にもアレルギー反応を起こす人がいます。

めずらしいことなので、表示義務はないのですが、酵母もたんぱく質なのでアレルゲンになりうるということです。

亜硝酸ナトリウム

ソーセージや肉類に使用されている発色剤です。

この発色剤のおかげで肉類は時間が経っても黒くなりません。

スーパーのお肉も時間がたてば黒くなりますが、ソーセージが黒くならないのはこういう理由なんですね。

亜硝酸ナトリウムは肉に含まれるアミンという物質とむすびつくことで発がん性物質に変化すると言われています。

しかしそれは確実というわけではなく、毎日大量に食べ続けた場合に問題になってくるという話です。

コンビニおでんに限らず、ソーセージやハムには普通に使われているので、これも特別コンビニおでんを危険視する理由にはならないと思います。

リン酸塩

ソーセージや練り物に使用。

水分を維持し、プリッとした触感を生み出します。

そのため保存がききやすくなる「結着剤」として使用されます。

しかしここ数年で危険な添加物という認識が広まっており、セブンイレブンやファミリーマートは一切使用していないと言います。

特にセブンイレブンは2007年3月に焼き立て直送便のリニューアルを実行し、このころからリン酸塩無添加を強調し始めています。

これは食の安全へのコンビニの取り組みが本格化したという、うれしい出来事です。

食品添加物の不使用は、商品に付加価値をつけることができ、安心安全を重視するユーザーを取り込むことができます。

コンビニの食品は体に悪い、というイメージを払拭することで新たな顧客を開拓しようという戦略でもありますね。

ソルビン酸K(カリウム)

こちらもソーセージや練り物に使用。

カビの発生を抑える保存料です。

おでん種だけではなく、チーズや和菓子、ジャムや漬物、ワインなど、多くの食品に使われているため、摂取量が多くなりがちです。

ソルビン酸Kは細胞を変異させる効果があり、発がん性を持っています。

おでんだけでなく、他の食品も気をつけるべきですね。

このようにコンビニおでんに含まれている添加物は、他の食品にも含まれているものばかりです。

コンビニおでんばかりが特別というわけではありません。

そして、法律で定められた範囲を超えての添加物は使用していない、というのがセブンイレブン側の答えです。

念のため、コンビニ大手セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートそれぞれ3社にメールで問い合わせをしてみました。3営業日以内に、3社とも返信がありました。素早い対応です。

問い合わせ時に、返信メール等を2次情報として開示しない、という決まりなので、メールの文面そのものを転載するのは控えますが、3社とも

「法律で決められた範囲内で添加物を適切に加えている」旨の返答がありました。

引用元:http://blog.imalive7799.com

食の安全性が指摘されている最近のことですから、嘘ではないと思われます。

実際にコンビニのおでんが直接原因で人体に異常をきたしたという話は聞きませんし、主に食べられるのは限られた季節です。

しかし、コンビニおでんの添加物はこれが全てという確証はありません。

法律上、コンビニおでんは成分表示する義務がありません。

だから、他になにか添加物が入っていても我々にはわかりません。

これって怖いことですよね。

でもよく考えてみてください。

何がはいっているかわからないというのは、全ての食品に言えることではないでしょうか?

みなさんはこの事件を覚えていますか?

アクリフーズ農薬混入事件(アクリフーズのうやくこんにゅうじけん)は、アクリフーズ(現・マルハニチロ)群馬工場製造の冷凍食品に農薬のマラチオンが混入された事件。2013年12月の発覚後に自主回収(リコール)が実施され、2014年1月に同社で勤務していた契約社員の男が逮捕された。

引用元:ウィキペディア

アクリという会社の冷凍食品に、農薬が混入されて
多くの人が被害にあいました。

犯人は工場で働いていた従業員の男性でした。

同じようなことはどの食品にも起こりえます。

最終的には「信用」の問題になってくるということです。

コンビニおでんが危険というのは本当?成分表示しなくていい理由

消費者庁のQ&Aではこうなっています。

問7
加工食品であっても、容器に入れられておらず、又は包装せずにばら売りするなどの場合は、表示はしなくてよいのですか。

一般消費者用に販売される商品について、加工食品品質表示基準が適用される範囲は、「容器に入れ、又は包装された加工食品」に適用する旨を規定していますので、その場合において、容器に入れられておらず、又は包装されていないものを販売する場合には適用されません。

たしかにバラ売りの食品に文字を表記するのは難しいですね。

よく考えたら、飲食店で出てくる料理も原材料や添加物の表示ってほとんど見ないです。

メニューに書いてあるところもあるかもしれませんが。

添加物隠しの温床となりかねないキャリーオーバー制度

キャリーオーバー制度は、たとえばかまぼこを作る際、すり身が使用されますが、そのすり身を作る過程に使用された添加物がほとんど残らない場合は表示を省略できるという制度です。

厳密にはこんなかんじです。

キャリーオーバーとは
① 原材料に対して食品添加物の使用が認められており
② その量が原材料に許可されている最大量を超えず
③ 食品が原材料より持ち越された量より多くのその食品添加物を含まず
④ 持ち越されたその量が、食品効果を発揮するに必要な量より有意に少ない場合
という4つの条件にすべて該当するものとなっています。
【キャリーオーバーの実際例】
① ビールの製造の際に使用されたコーンスターチやホップの中の亜硫酸
② せんべいの製造の際に調味に使用された醤油の中の安息香酸
③ ドレッシングの主要原料であるサラダ油に含まれていた消泡剤としてのシリコーン樹脂
④ ビスケットの原料配合中、少量使用されているマーガリンに含まれていた乳化剤や酸化防止剤
これらは原料中に含まれていた食品添加物で、たとえ最終食品に持ち越されても量が非常に少なくなり、もちろん最終食品として考えると効果を発揮しませんので、キャリーオーバーとみなされます。
かまぼこを例にとりますと、魚肉(すりみ)や調味料のような原料として用いられているものに元々使用されている添加物があっても、上記のような理由から加工助剤とみなされ、パッケージにそこまで表示しているとキリがないこともあり、こうした加工助剤には表示義務はありません。
特に無塩すりみと呼ばれるものには、砂糖やソルビットのほかに、リン酸塩が添加されており、この場合のリン酸塩の働きは『冷凍すりみの日持ちを良くし、加水率が高まるので口当たりをよくし、砂糖との相乗効果が認められる』ということです。
リン酸塩そのものは、過剰に摂取するとカルシウムの不足を引き起こしたり、石灰沈着、骨を弱くし、鉄の吸収を妨げ、貧血を起こすなどの原因になりますが、原料魚(すりみ)に添加されているリン酸塩の量は極めて少なく(魚肉に対して0.2%程度)、しかも、かまぼこの全体組成からすると、極めて微量となり、製造工程の高温で消失するものもあると言われているほどなので、人体への影響はないと考えております。
※ただし、平成13年の食品衛生施行規則の改正により、アレルギーを引き起こすとされる特定原材料5品目由来の食品添加物を使用した場合は、キャリーオーバー、加工助剤により表示が免除されるものであっても、当該添加物名及び特定原材料に由来する旨を表示しなければなりません。

引用元:http://maizuru-k.com

加工食品の原料に危険な薬剤が使用されていても、完成した商品に混入しなければ表記しなくていいということです。

これはお客さんの立場ではわからないことですし、実際に問題が起こって、国の調査が入らないと判明もしないでしょう。

ケンタッキーフライドチキンのように、食品の加工工程は企業秘密になりうるので。

最後は「信用」

商売は「売買契約」、そして「信用」

うん。

やはり、販売されている加工食品全体の問題となってきます

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コンビニおでんが危険というのは本当?結局気持ちの問題

2018年の夏は極端な猛暑で、羽虫を見かけることがあまりありませんでした。

しかし、コンビニにも虫は入ってきます。

蓋が開いているおでんのつゆに虫が入ることもあると言われています。

コンビニおでんの蓋って開きっぱなしのイメージがありますよね。

なぜ蓋をしていない印象が強いのかというと、我々がコンビニに行く時間というのはお客が多い時間帯であることがほとんどだからです。

お客が少ない時間帯(昼の2時から4時くらい)や夜遅くは蓋がされているか、そもそもおでんがない状態であることが多いようです。

特による8時以降はおでんの残量が減ると位置をまとめたりしている店員の姿が見られます。

具材は種類ごとに無くなってから新しく追加しているようです。

時々大根や卵など、種類まるごと「仕込み中」の札がついていることがありますね。

早朝のコンビニに行くと、つゆもおでんも無く、容器自体がからっぽのことがあります。

私は実際早朝4時のコンビニに行ってきたのですが、おでんはダシ汁が抜かれていてからっぽ、からあげとかも全部廃棄されていました。

ネットにはいまだに、前日のおでんをそのまま売っていることもあるという記事が残っていますが、今はまずありえないとおもいます。

ここ数年で衛生管理は本当に厳しくなってきていて、実際にそういうことをしていた店舗にも本社から教育や指導が入っていると思います。

外気にさらされるような販売方法、つまりスーパーのばら売り総菜などは食中毒が発生しにくい揚げ物系に限定されています。

生魚なども氷で冷やされた状態で販売されていますね。

コンビニは監視カメラが行き届いているので、レジ前におでんがあるのは、本社が衛生管理を確認できるようにという意味もあるはずです。

今はネットワークが発達していて、いつでもどこでも、特定の店舗のカメラ映像を見ることができるはずですから。

録画機能も当然あるはず。

実際に私は食品を扱う現場で働いていますが、社内でも衛生管理や食材の管理、監視体制は強化されており、今でも新しいチェック項目が
増え続けている状態です。

結論

コンビニおでんの添加物の危険性は一般食品と同レベルです。

コンビニサイドが法律の範囲内の添加物の量を守っているというのですから、信じるしかありません。

これはコンビニおでんに限らずなんでもそう。

むしろ異様に安いプライベートブランドの方が添加物量とかヤバそう。

しかしコンビニおでんがきれいかと言われたら、つゆも具も出来立てでない限り、きれいとは言い切れません。

でも少し考えてみてください。

我々の食卓に並ぶ食事も1時間もそのまま並んでたらきれいとは言えない状態ではないでしょうか?

家族で食卓を囲むなら、大皿におかずをまとめて乗せて並べることもあります。

テレビを見ながら談笑していたなら軽く1時間経つことも。

食品が外気にさらされる時間は家庭でも意外と長いものです。

コンビニのおでんが危険という考えは他人が行き来するよその場所にあるものだから、信用できないという心理があるのだと思います。

そもそもレストランや料理店と違って、自分が来店してから出てくるのではなく、最初からそこにあって、いつからそこにあるのかわからない
と言う状況もコンビニのおでんが危険で汚いという心理を助長させていると言えるでしょう。

でも、まあ、他の買い物客のつばが入っていない、とも完全には言い切れないというのも事実。

お客さんが多い店ほど、おでんの回転もはやく鮮度もいいでしょうけど、汚れが入る可能性も高くなるでしょうね。

それを言ったら、スーパーのばら売りのお惣菜もそうですけど。

気になる人はコンビニおでんは避ける。

気にならなければ、食べても問題はない。

最終的には気持ちの問題となってくるでしょうね。